一般財団法人環境イノベーション情報機構
大日本印刷、50kgの重さに耐えられる段ボール製の販売台を開発、廃棄ゼロ設計
【ごみ・リサイクル リサイクル】 【掲載日】2016.09.29 【情報源】企業/2016.09.23 発表
大日本印刷(DNP)は、最大50kgの重さに耐えられる段ボール製の販売台「DNP外装兼用販売台エコデスストロング」を開発した。外装を部品に利用する廃棄ゼロ設計にして環境に配慮した。設置や撤去がしやすく、スーパー、ドラッグストアなどの商業施設、空港や駅などでの物産展や各種イベントでの商品陳列向けに、10月から販売する。商業施設やイベントでは商品を大量に並べたり効果的に訴求したりするため、専用販売台のニーズが高い。中でも期間が短い催事は、多くの商品が陳列できる耐荷重性に優れると同時に、簡単な設置・撤去が求められていることから開発した。段ボールの箱を組み立てると販売用の台ができ、外装部分が部品の一部になる構造で廃棄物がない。
段ボール製で最大50kgの重さに耐えられ、従来はスチール製の販売台が必要だった重い商品や大量の陳列もできる。紙製で軽量のため設置や撤去がしやすいうえ、印刷をはじめとするデザインの自由度も広がる。印刷した絵柄をオプションで取り換えると、陳列商品の変更にも対応できる。使用後は折り畳んでコンパクトな箱の形状に戻るため、輸送もしやすい。
2台を組み合わせることで、デジタルサイネージ(電子看板)などの大型ディスプレーを設置する台にもなる。100台単位の場合で1台8000円からの価格を設定した。DNPは、廃棄物の排出がない環境性能の高さや取り付けの簡単さをアピールして、商業施設や交通機関などを中心に展開する。2018年度までに累計1億円の売り上げを目標にした。