一般財団法人環境イノベーション情報機構
福岡県、再エネでCO2フリー水素製造 燃料電池フォークリフト稼働
【エネルギー 再生可能エネルギー】 【掲載日】2016.09.13 【情報源】地方自治体/2016.06.28 発表
福岡県とトヨタ自動車九州などは、再生可能エネルギーから水素を製造し、利活用するモデル事業を実施する。同社の宮田工場(同県宮若市)に太陽光発電設備や水素製造・貯蔵設備、燃料電池フォークリフトを導入し、来年3月をめどに運用を開始する。事業には九電テクノシステムズと豊田通商も参加する。太陽光発電でつくった電気で水を電気分解し、二酸化炭素(CO2)を排出しない「CO2フリー水素」を製造し、燃料電池フォークリフトを稼働させる。従来の電動フォークリフトと比べてCO2排出量を約5割削減できるという。
天候や昼夜によって出力が変動する太陽光発電の電力を水素の形で貯蔵し、環境負荷の小さいクリーンエネルギーの利用拡大を進める。来年度からは、工場内に定置用燃料電池も設置し、燃料電池フォークリフトと定置用燃料電池に効率的に水素を供給するシステムを構築する予定。
同事業は経済産業省の補助事業を活用し、総事業費7億3000万円のうち、経産省が4億8000万円を補助する。福岡県の小川洋知事は「今回の成果を他の工場や事業所にも広げていきたい」と話している。【福岡県】