一般財団法人環境イノベーション情報機構
YKK AP、2015年度の出荷重量あたりエネルギー使用量を2010年度比で13%削減
【エコビジネス 環境と経済】 【掲載日】2016.08.12 【情報源】企業/2016.08.09 発表
YKK APは、国内製造・営業部門の出荷重量あたりのエネルギー使用量を、2015年度に2010年度比で13%削減した。生産設備・照明・空調の高効率化、待機電力の削減、「見える化」による自然エネルギー活用などの環境活動で実現した。環境配慮型製品の開発比率100%を3年連続で達成し、ゼロエミッション(廃棄物ゼロ)も11年続けている。製造・営業部門で省エネ関連に約8億円を投資した。生産設備では黒部製造所(富山県黒部市)の押出機更新や、四国製造所(香川県宇多津町)鋳造設備の天然ガス化などで生産性と熱効率を高めた。LED(発光ダイオード)照明への切り替えも進め、その結果エネルギー使用量を2010年度比で13%削減した。2016年度は同15%削減を目指す。
2015年度に販売した商品は、断熱性の高い窓が多いことから、使用時のCO2削減効果が高く、部品供給網を含む事業活動全体のCO2排出量を約110万t上回った。環境配慮型製品は一定水準以上の「エコ商品」と、より高い「エコクローバー商品」があり、2015年度に全商品に占める売上高比率はエコ商品87%、エコクローバー商品70%だった。
2015年度の廃棄物の再資源化率は99.1%となった。ガラスくず、廃油、廃プラスチックのリサイクルに取り組み、最終処分廃棄物の発生量は2014年度比で23%減少した。YKK APは事業活動に伴って発生する排出物の再資源化率97%以上をゼロエミッションと定めている。今後、最終処分廃棄物ゼロに向けてリユースで排出物の発生を抑える。