一般財団法人環境イノベーション情報機構
富士通、「環境報告書」を公開、ICTの提供で約4000万tの温室効果ガス削減に貢献
【地球環境 地球温暖化】 【掲載日】2016.08.12 【情報源】企業/2016.08.12 発表
富士通は、「グループ環境報告書2016」を公開した。2015年度は情報通信技術(ICT)の提供で約4000万tの温室効果ガス排出量削減に貢献し、グループの事業所で温室効果ガス排出量を1990年度比で約35%削減した。2013〜2015年度の環境目標「第7期富士通グループ環境行動計画」を達成した。2016年度からは2018年度までの第8期に取り組む。顧客が使用するICTによる、温室効果ガス排出量削減への貢献度を「見える化」し、インターネットを介してソフト・サービスを提供するクラウド型サービスやタブレット(携帯情報端末)を活用したソリューションを2015年度に算定対象に加えた。その結果、排出削減貢献量は世界で約4000万tにのぼり、第7期計画の目標だった3800万tを超えた。
第7期計画はグループ事業所の温室効果ガス排出量削減について、1990年度比20%以上としていたが、大幅に上回る約35%削減を実現した。2015年度は各事業所で省エネ対策や製造プロセスの効率化、設備の適正運転、エネルギー消費の「見える化」と測定データの活用を推進した。半導体製造工場では温暖化係数が低いガスへの切り替えを進めた。
第8期計画では、事業を通じた社会への貢献と自らの事業活動の環境負荷低減を通じて、第7期の活動をさらに進める。社会への貢献は新製品の50%以上をエネルギー効率でトップ水準にするほか、新製品の資源効率を15%以上高める。事業活動に関しては温室効果ガス排出量を2013年度比5%以上削減し、輸送での売上高あたりのCO2排出量を年平均2%以上減らす。