一般財団法人環境イノベーション情報機構
全国39河川251か所の河川空間の満足度評価「川の通信簿」を公表
【自然環境 自然とのふれあい】 【掲載日】2002.09.12 【情報源】国土交通省/2002.09.12 発表
国土交通省は、全国の39河川251か所を対象に実施した河川空間の満足度評価「川の通信簿」の結果を公表した。「川の通信簿」は国土交通省が市民団体との共同作業で平成14年6月下旬から7月にかけて試行的に点検を実施していたもの。「自然の豊かさ」「水のきれいさ」「ゴミの状態」「歴史的文化的景観の良さ」「河川敷への近づきやすさ」「トイレの状態」など16項目について、その河川での項目の重要度、現在の状態について評価を行い、これらの結果を総合した5段階評価を行った。なお今回の点検には、対象箇所の地元市民団体からのべ約3,000人が参加している。
国土交通省によれば、点検を実施した251か所のうち、「非常に良い(5つ星)」と評価された場所は0か所(0%)。これに対し、「相当良い(4つ星)」は31か所(12%)、「かなり良い(3つ星)」は146か所(58%)、「ある程度良い(2つ星)」は67か所(27%)、「一部は良い(1つ星)」は7か所(3%)。3つ星や2つ星のウェイトが高く、全体的にはやや低めの評価となっている。
なお4つ星の評価を得た河川空間は、帯広市の札内川親水公園など、主に「自然の豊かさ」「景観の良さ」などで高い評価を得た場所が多かった。
国土交通省では今後点検方法を改善し、平成15年度は全国123河川で点検を実施したい考え。【国土交通省】