一般財団法人環境イノベーション情報機構

ヘルプ

サイトマップ

メールマガジン配信中

環境ニュース[国内]

ホンダ、燃料電池車から公共防災施設への電力供給実験を静岡県磐田市で実施、世界初

エコビジネス 環境技術】 【掲載日】2016.08.04 【情報源】企業/2016.07.19 発表

 ホンダは、新型燃料電池車(FCV)「クラリティFUEL CELL(フューエル・セル)」から公共防災施設への電力供給実験を静岡県磐田市で7月19日に実施した。外部給電器を使い、発電機の代わりとして市役所敷地内にある防災センターに電気を届けた。クラリティFUEL CELLの外部給電機能を活用した公共防災施設への給電は、世界初の試みという。

 磐田市の防災センターは災害時に静岡県と連携しながら対策を検討・実行する施設だ。非常時にも電力を供給する必要があるため、市内の企業が開発した停電時電源切り替えシステムを入れた。電力会社からの電力が止まった際、スイッチの切り替えで発電機など外部電源からの電力供給を可能にする仕組みとなる。今回外部電源にFCVを使った。

 実験では防災センターのブレーカーを落として電力会社からの電気を止め、切り替えシステムの専用分電盤でスイッチを発電機の電源にした。その後、外部給電器を介してクラリティFUEL CELLに接続し、使い方の説明を含め5分程度で電力供給が始まった。防災センターのコンセントから屋外まで電源コードを伸ばし、投光器や扇風機を稼働させた。

 ホンダは実験で、FCVが移動に加えて電源に役立つことをアピールした。磐田市の担当者は、「FCVは音が静かでガソリンの臭いもないことに驚いた」とし、「将来の非常電源の1つとして注目していきたい」と話した。外部給電器を開発したホンダの研究員は、「市販の製品との接続や一般的な建物への給電を実証できたことは非常に有意義」と話した。

提供:日経BP環境経営フォーラム(EMF)
 

情報提供のお願い(企業・自治体の方へ)

記事に含まれる環境用語

プレスリリース