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環境ニュース[国内]

アサヒビール・キリンビール、関西から北陸への鉄道共同輸送を開始、CO2を削減

地球環境 地球温暖化】 【掲載日】2016.08.04 【情報源】企業/2016.07.27 発表

 アサヒビールとキリンビールは、関西地区の工場で製造した商品の北陸地区への輸送で、鉄道コンテナ共同輸送を始める。これまでのトラック輸送を鉄道に切り替えるモーダルシフトを推進することで、商品輸送によって排出されるCO2を削減する。金沢市に共同配送センターを開設し、2017年1月から石川県で配送を開始し、同年秋に富山県に広げる。

 配送センターは「アサヒビール金沢配送センター/キリン金沢物流センター(仮称)」で、日本通運の物流センター内に設ける。同社が運営し、アサヒビールとキリンビールのビール類、ノンアルコール・ビールテイスト飲料、RTD(栓を開けてそのまま飲めるアルコール飲料)、清涼飲料水を管理する。配送は両社の物流子会社が担当する。

 アサヒビール吹田工場(大阪府吹田市)とキリンビール神戸工場(神戸市北区)で製造した商品を、金沢市に鉄道を使って輸送する。関西〜北陸地区間の往復輸送量の差で発生するJR貨物の空コンテナを活用する。両社はこれまで愛知、滋賀県の工場から北陸地区まで200〜300qをトラックで輸送していたが、新たな物流体制構築が課題だった。

 CO2排出量の削減が求められていることに加え、トラックドライバー不足が背景にあり、鉄道での共同輸送で解決する。年間1万台相当のトラック輸送を鉄道に切り替えて年間約2700tのCO2排出を削減する。アサヒビールとキリンビールは2011年8月から首都圏での小口配送と、茨城、埼玉、長野、静岡県の一部で空容器の回収を行っている。

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