一般財団法人環境イノベーション情報機構
丸紅など、秋田県が公募した秋田港と能代港での洋上風力発電で開発可能性調査を実施
【エネルギー 再生可能エネルギー】 【掲載日】2016.08.04 【情報源】企業/2016.07.27 発表
丸紅は、東北電力の子会社で再生可能エネルギー発電を手掛ける東北自然エネルギーや関西電力、中部電力、秋田銀行、大林組など13社とともに、秋田県が公募した秋田港(秋田市)と能代港(同県能代市)での洋上風力発電事業の開発可能性調査を行う。共同実施をすることで各社が合意した。事業が可能と判断した後、建設段階に移行する。秋田県が県内の再生可能エネルギーの拡大と産業振興を目的に、秋田港と能代港での洋上風力発電事業者を公募し、2015年2月に丸紅を選定した。丸紅は開発可能性を調べると同時に、2016年4月に特別目的会社「秋田洋上風力発電」を設立した。今回、秋田洋上風力発電に共同事業実施者が出資し、開発可能性を共同で調査することになった。
秋田港湾区域に出力6万5000kW、能代港湾区域に同8万kW、計同14万5000kWの着床式洋上風力発電を計画している。着床式は基礎を海底に固定して建設する方法を指す。広さは合わせて約730haとなる。20年間の事業期間を予定する。開発可能性の共同調査で事業化できるとなった場合に投資を判断し、地元の理解を得て建設・事業化を進める。
秋田県は日本でも有数の風況に優れる地域で、丸紅と13社は洋上風力発電事業の実現に向けて開発可能性調査を進める。丸紅を中心とする秋田洋上風力発電に参画する13社は、東北自然エネルギー、関西電力、中部電力、秋田銀行、大林組のほか風力発電事業のエコ・パワー(東京・品川区)や地元の建設会社、石油販売会社などで構成する。