一般財団法人環境イノベーション情報機構
トヨタ自動車、WWFと5年間のパートナーシップ、アジアの森プロジェクトを支援
【自然環境 野生動植物】 【掲載日】2016.07.28 【情報源】企業/2016.07.20 発表
トヨタ自動車は、世界自然保護基金(WWF)と5年間のパートナーシップを始めた。自動車業界で世界初、日本企業で初の「WWFグローバル・コーポレート・パートナーシップ」となり、7月1日に発効した。トヨタは生物多様性の取り組みで「生きているアジアの森プロジェクト」を5年間継続支援し、2016年に100万ドル(約1億600万円)を助成する。WWFグローバル・コーポレート・パートナーシップは、WWFと企業が環境課題とその改善に向けた共通の思いに基づき、世界規模で持続可能な事業活動の実現、社会への環境コミュニケーション、WWFの自然保護プロジェクトへの資金支援で協働する仕組みを指す。トヨタは、2050年に向けた環境行動「トヨタ環境チャレンジ2050」の一環として展開する。
生きているアジアの森プロジェクトは、東南アジアの熱帯林と野生生物の保全を目的にWWFが進めてきた活動を強化する取り組みで、WWFが優先保全地域に指定するインドネシアのボルネオ島とスマトラ島を対象にする。木材、紙パルプ、パーム油、天然ゴムといった自然資源の持続可能な生産と利用のための活動も含む。将来はメコン地域に広げる。
WWFとのパートナーシップでは、自動車用タイヤの主要原料になる天然ゴムの持続可能な生産と利用が、森林の生態系保全に重要と考え、普及に力を入れる。天然ゴムは今後も需要拡大が見込まれる。WWFは天然ゴムの持続可能性に関する国際基準の策定を推進していて、トヨタは天然ゴムの環境・社会課題解決を目指して基準策定などに協力する。