一般財団法人環境イノベーション情報機構
伊藤忠商事、米国テキサス州で開発の風力・太陽光複合発電プロジェクトに出資
【エネルギー 再生可能エネルギー】 【掲載日】2016.07.25 【情報源】企業/2016.07.19 発表
伊藤忠商事は、米国テキサス州で開発中の風力と太陽光の複合発電プロジェクトに出資する。新たに設立する子会社を通じてカナダの投資ファンドなどと参画する。風力発電を中心に太陽光発電所を併設して発電を行う事業で、217MW(21万7000kW)の総発電容量がある。伊藤忠にとって米国での太陽光発電事業は初、風力は3件目となる。同プロジェクト「コットンプレインズ風力・太陽光複合発電プロジェクト」は、米国の新エネルギー発電事業大手のエイペックスクリーンエナジーが、風況に優れる地帯で開発している。2.4MW(2400kW)の風力発電機84基、計約202MW(20万2000kW)の風力発電所と、15MW(1万5000kW)の太陽光発電所で構成する。2017年3月の完成・運転開始を予定する。
米国標準家庭約7万6000世帯の年間消費電力量にあたる発電電力量を見込み、発電した電力は、テキサス州の電力市場などに供給する。伊藤忠は発電事業の拡大を進め、その一環で出資を決め、エイペックスと合意した。エイペックスは現在、米国最大級の1万2000MW(1200万kW) に相当する新エネルギー発電資産を建設・計画している。
伊藤忠は米国で火力を主体に15カ所以上の発電所の経営や開発に関わる。太陽光発電所は日本で2カ所が稼働し、2カ所を建設中だが、米国は初めてだ。北米では発電所の運転・保守サービス事業も実施し、米国を中心に世界130カ所以上、計3万5000MW(3500万kW)以上で手掛け、独立系最大規模となる。今後も電力事業を多角的に展開する。