一般財団法人環境イノベーション情報機構
レンゴー、八潮工場に設置した木質チップバイオマスのボイラー発電設備が完成
【エネルギー バイオマス】 【掲載日】2016.03.11 【情報源】企業/2016.03.08 発表
レンゴーが自社の八潮工場(埼玉県八潮市)に設置した、木質チップバイオマス使用のボイラー発電設備が完成した。ボイラー燃料のエネルギー源を多様化させるとともに、CO2排出量の削減を目的に建設した。建築廃材などに由来する木質チップを主燃料にして発電し、工場で使う電力の一部を賄う。八潮工場のボイラー燃料はこれまで都市ガスが中心だったが今回、木質チップバイオマスのボイラー発電設備を加えた。同設備は9000kWの発電出力があり、蒸気量は1時間あたり70tだ。廃材由来の木質チップとパーム油の搾油かす(PKS)を燃料に使い、年間約6万5000tのCO2排出量が削減できる。
木質チップバイオマスのボイラー発電設備で発電した電力は、八潮工場で必要になる電力の約2割を賄うことができる。同工場では重油から、クリーンエネルギーの都市ガスへの燃料転換を進めてきた。木質チップバイオマスのボイラー発電設備を新設したことで、CO2排出量の削減がより一層可能になった。
八潮工場は日本最大の板紙製紙工場で、段ボール原紙をはじめ年間約85万tの板紙を生産している。環境活動に積極的に取り組み、埼玉県の「目標設定型排出量取引制度」で2012年に優良大規模事業所に認定され、サークル活動による省エネ推進の取り組みが、2014年度「省エネ大賞」で経済産業大臣賞を受賞した。【レンゴー(株)】