一般財団法人環境イノベーション情報機構
国環研、2090年代の世界平均気温変化予測の不確実性を、2050年までに大幅に低減できることを解明
【地球環境 地球温暖化】 【掲載日】2016.01.12 【情報源】国立環境研究所/2016.01.11 発表
国立研究開発法人国立環境研究所の塩竈秀夫主任研究員らは、複数の気候モデルの実験結果を分析し、今後観測データが蓄積することで、世界平均気温の予測不確実性をいつまでにどれだけ低減できるかを予測した。その結果、地上気温の観測データを2050年まで蓄積することによって、2090年代の気温変化予測の不確実性を60%以上低減できることがわかった。この研究によって初めて「将来予測の不確実性をいつまでにどれだけ低減可能か」に関する現実的な情報を提示することができた。今後は、本研究の結果をもとに、温室効果ガス排出削減策にどのようなオプションが得られるか(2050年までは予測の上限を参考に排出削減を進めるが、不確実性が減ったら政策を変更する等)を、研究していく予定。【国立環境研究所】