一般財団法人環境イノベーション情報機構
三菱重工、洋上風力発電設備の合弁会社が英国プロジェクトに世界最大設備受注
【エネルギー 再生可能エネルギー】 【掲載日】2015.12.24 【情報源】企業/2015.12.18 発表
三菱重工業とデンマークの風力発電機メーカー、ヴェスタスとの洋上風力発電設備の合弁会社、MHIヴェスタスは、英国沖の洋上風力発電拡張プロジェクト向けに、世界最大の8000kWの出力がある発電設備「V164-8.0MW」を40基受注した。プロジェクトの出力は33万kW級となる。併せて、保守サービス契約も結んだ。建設は2017年に開始される。「ウォルニー洋上風力発電拡張プロジェクト」で、英国北西部のアイリッシュ海に面した観光都市、フリートウッドとブラックプールの北西沖35kmにある既存の風力発電所「ウォルニー・ウインド・ファーム」を広げる。最終的な拡張発電容量が66万kWに達する大規模事業だ。今回は第1期にあたり、約46万世帯に供給できる電力をつくる。
プロジェクトは世界有数の洋上風力発電開発事業者、ドン・エナジーが進めている。MHIヴェスタスはドンから、2014年12月にも英国の別の洋上風力発電拡張プロジェクト向けに、同じV164-8.0MWを32基受注している。今回を合わせると受注した発電設備容量は58万8000kWに達する。MHIヴェスタスは、技術と会社への信頼を獲得した証としている。
V164-8.0MWの定格出力は8000kWだが、今回のプロジェクトに合わせて最大8250kWの出力が可能なように最適化して付加価値を高める。同時に契約した保守サービスは5年間となり、発電設備の最適な稼働を維持しながらリスクを最小にする。長さが80mあるV164-8.0MWのブレード(羽根)は、英国南東部ワイト島のMHIヴェスタス工場で生産する。【 三菱重工業(株)】