一般財団法人環境イノベーション情報機構
リコージャパン、電力小売り事業に本格参入、高圧地域を拡大、低圧販売も検討
【エネルギー その他(エネルギー)】 【掲載日】2015.12.22 【情報源】企業/2015.12.18 発表
リコーの子会社でオフィス機器などの販売とシステム設計を手掛けるリコージャパンは、電力小売り事業に本格参入する。高圧電力の販売地区を現在の関東、関西に加えて、2016年1月に中部、東北、九州に拡大する。同時に、同年4月の電力小売りの完全自由化に合わせて低圧電力の販売も検討する。各種の省エネ機器も併せて提供する。リコージャパンは、環境配慮型社会の実現を目指すサービス事業強化の一環として、関東、関西地域で9月に高圧電力の販売を始めた。今回対象地域を広げ、オフィス向けのソリューション提供で全国に構築した販売・サービス網を活用し、大規模の工場や事業所のほか、中小規模の事業所や店舗にも新電力への切り替えを提案する。
高圧電力と同時に、電力の使用量を「見える化」して効率的に運用するためのエネルギーマネジメントシステム(EMS)や、LED(発光ダイオード)照明、省エネ性能に優れる空調、複合機などの省エネ機器を一括して提供する。低料金の安定した電力供給と、高効率で運用することによる電力使用量の低減、それに伴うコスト抑制、CO2排出量の削減を提案する。
環境配慮型社会へのサービス事業でリコージャパンは、太陽光発電事業者向けに太陽光発電所設備のO&M(運用・保守)事業を展開し、オフィス向けIT(情報技術)サービスの経験を基に、24時間365日の遠隔監視センターサービスやノウハウを活用している。電力小売りは、O&M事業での電力供給会社との関係を生かす。【リコージャパン(株)】