一般財団法人環境イノベーション情報機構
三井不動産、大阪の「EXPOCITY」とサッカー場でエネルギーの効率利用を実施
【エネルギー 省エネルギー】 【掲載日】2015.11.19 【情報源】企業/2015.11.16 発表
三井不動産は、大阪府吹田市の万博記念公園で11月19日に開業する大規模複合施設「EXPOCITY(エキスポシティ)」で、隣接地に9月に完成したサッカー場「市立吹田サッカースタジアム」とともに、「万博スマートコミュニティ(環境配慮型地域)」エリアとしてエネルギーの効率的利用を実施する。太陽光発電、蓄電池の電力をサッカー場で活用する。EXPOCITYは、全305店舗の商業施設「三井ショッピングパークららぽーと」と大型エンターテインメント設備8施設で構成し、3階建て約22万3000m2の延べ床面積がある。発電容量106.08kWの太陽光発電システムと、容量168kWh・出力約100kWの蓄電池を備える。蓄電池の充電完了後は、太陽光発電の電力をEXPOCITYとサッカースタジアムで利用する。
蓄電池に蓄えた太陽光発電の電力は、スケジュール運転で電力のピークカットを行う。停電時は非常用発電機と併せて使用して発電機の燃料消費を抑えながら、地域の避難場所になっているサッカースタジアムに電力を供給する。EXPOCITYとサッカースタジアムの電力は関西電力から一括受電し、太陽光発電、蓄電池の面的な利用を可能にしている。
受電設備を介してEXPOCITYとサッカースタジアムをつなげることで、それぞれの特性を生かした設備計画やエネルギー活用を実現した。万博スマートコミュニティは、大規模複合施設とサッカースタジアムが一体になった日本で初めての取り組みという。2020年の東京五輪に向けてスポーツ施設の開発が計画される中、モデル事業として期待される。【三井不動産(株)】