一般財団法人環境イノベーション情報機構
宇部興産、電源開発・大阪ガスと計画する発電所の環境影響評価方法書を届け出
【環境一般 環境アセスメント】 【掲載日】2015.11.12 【情報源】企業/2015.11.10 発表
宇部興産と電源開発(Jパワー)・大阪ガスが共同出資する発電事業会社の山口宇部パワーは、山口県宇部市の宇部興産工場内に計画する石炭火力発電所「西沖の山発電所(仮称)」の環境影響評価方法書を11月10日に経済産業大臣に届け出た。同時に、関係自治体の山口県知事、宇部市長、山陽小野田市長にも送付し、方法書の縦覧・説明会を実施する。西沖の山発電所は、宇部興産の宇部地区工場敷地内の遊休地に建設する。出力は60万kWの発電設備2基(1、2号機)で計120万kWとなり、1号機は2023年、2号機は2025年の運転開始を予定する。安定した電力を低料金で提供するため、供給安定性や経済性に優れる石炭を燃料にした火力発電を導入する。最新技術の超々臨界圧発電設備でCO2排出量を抑える。
超々臨界圧は水の臨界圧を超える超高温・超高圧の蒸気でタービンを駆動する仕組みで、効率が高く燃料消費量を抑制できる。さらにSOx(硫黄酸化物)、NOx(窒素酸化物)、ばいじんの排出を抑えて石炭燃焼に伴う環境負荷を低減する。山口宇部パワーは資本金7億円で3月に立ち上げた。宇部興産が10%、Jパワーと大阪ガスが45%ずつ出資した。
方法書の縦覧・説明会で住民の声を聞き、意見をまとめて経済産業大臣に届ける。審査の後、環境影響評価を経て事業に着手する。縦覧は宇部市の県宇部健康福祉センターや宇部市役所、山陽小野田市役所などで12月10日まで行う。説明会は宇部市の市シルバーふれあいセンターで11月25日に開く。方法書は山口宇部パワーのウェブサイトでも閲覧できる。【山口宇部パワー(株)】