一般財団法人環境イノベーション情報機構
三菱地所の「大名古屋ビルヂング」が完成、「グリーンビル認証」で最高位
【エコビジネス 環境ラベル】 【掲載日】2015.11.06 【情報源】企業/2015.11.02 発表
三菱地所が名古屋駅前の名古屋市中村区に開発した高層オフィスビル「大名古屋ビルヂング」が10月31日に完成した。11月1日からオフィスの入居が始まり、2016年3月に商業ゾーンを含めて全館開業する。屋上緑化や地域冷暖房など各種の環境設備を導入し、日本政策投資銀行(DBJ)の「DBJグリーンビルディング認証」で最高位を取得している。大名古屋ビルヂングは旧大名古屋ビルヂングと周辺の敷地を一体化し、名古屋駅前の新たなランドマークとして建設した。地上34階、地下4階建て延べ床面積約14万8000m2で174.7mの高さがある。敷地面積は9155.56m2となる。2段構造のビルの低層部の屋上部分に、約2000m2の屋上庭園を配置した。量感のある緑によって潤いのある景観を創出する。
環境保全と地域の省エネを目的に、地下4階に最新の地域冷暖房施設を整備した。現在開発中の周辺地区の地域冷暖房との相互熱供給もできる。このほか建材一体型の太陽光パネル、日射熱が排気できるエアフローウインドー、断熱性を高めるLow-E複層ガラス、消費電力を抑えるLED(発光ダイオード)照明など、環境設備を積極的に採用した。
防災にも配慮し、非常用発電機や防潮板などを装備する。DBJグリーンビルディング認証では、こうした取り組みが計画レベルの「プラン認証」で評価され、5段階のうち「国内トップクラスの卓越した『環境・社会への配慮』がなされたビル」として最高ランク「プラチナ」の格付けが付与された。プラン認証の最高位は中部地方で初めてだ。【三菱地所(株)】