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環境ニュース[国内]

東芝、自立型水素エネルギー供給システムを横浜市港湾局から受注、官公庁で初

エネルギー 燃料電池】 【掲載日】2015.11.06 【情報源】企業/2015.11.04 発表

 東芝は、自立型の水素エネルギー供給システム「H2One(エイチツーワン)」を横浜市港湾局から受注した。官公庁からの初めての受注となる。H2Oneは地震などの災害が発生しても、再生可能エネルギーと水素を活用して必要なエネルギーが自給自足できる。同市鶴見区大黒ふ頭の大型物流施設、横浜港流通センターに設置される。
 BCP(事業継続計画)モデルのH2Oneを受注した。災害でライフラインが寸断された場合でも事業継続性を確保するためのエネルギーがまかなえる。CO2の排出がなく環境にも配慮している。水素タンクに貯蔵した水素を使用して燃料電池で発電し、大黒ふ頭での災害発生から72時間の情報の受信・伝達などに必要な電力を供給する。
 平常時は水素製造装置で水素を製造し、水素の製造量、蓄電量、発電量などを最適に制御する水素エネルギー管理システム(水素EMS)で、電力のピークシフトとピークカットを行う。横浜市港湾局は安全・安心で環境に優しい港づくりを進め、H2Oneが持つ災害時の電力供給の安定性と低炭素性を評価して採用を決めた。
 東芝は今回受注したBCPモデルのほか、リゾートモデル、離島モデル、事業所モデルなどさまざまな用途で使われる水素の地産地消型ソリューションとして、H2Oneを展開している。自社の技術を組み合わせて水素製造から利活用まで支援する。長崎県佐世保市のテーマパーク「ハウステンボス」からは、ホテル向けにリゾートモデルを受注した。【(株)東芝】

提供:日経BP環境経営フォーラム(EMF)

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