一般財団法人環境イノベーション情報機構
京セラ、滋賀県草津市に共同開発した同県最大のメガソーラーが完成、売電開始
【エネルギー 再生可能エネルギー】 【掲載日】2015.11.05 【情報源】企業/2015.11.02 発表
京セラが滋賀県草津市に東京センチュリーリースと共同開発した大規模太陽光発電所の「滋賀・矢橋帰帆島(やばせきはんとう)メガソーラー発電所」が完成した。現時点で同県最大で、10月31日に完工式を開き、11月1日に関西電力に売電を始めた。琵琶湖の埋め立て地の未利用地に、京セラ製の太陽電池モジュールを取り付けた。滋賀・矢橋帰帆島メガソーラー発電所は約8.5MW(8500kW)の出力がある。9万6138m2の土地に、京セラの255Wの太陽電池モジュール3万3264枚を取り付けた。年間で約930万kWhの発電電力量を予想している。これは一般家庭2900世帯の年間消費電力量に相当する。発電電力は再生可能エネルギーの固定価格買い取り制度に基づいて、関西電力に全量売電する。
公有水面の埋め立てで創出した、矢橋帰帆島内の有効活用を目的に滋賀県が2013年10月に公募した案件で、同年12月に同県と京セラなどが基本協定を結び、2014年10月から工事してきた。発電所には非常用電源設備やソーラー街灯・時計を設置したほか、見晴台を設けた。同県が進める再生可能エネルギーの導入促進や環境負荷低減への活動に役立てる。
滋賀・矢橋帰帆島メガソーラー発電所での発電事業は、事業会社の京セラTCLソーラーが手掛ける。同社は京セラと東京センチュリーリースが共同出資して2012年に設立した。これまでに、子どもの環境教育・啓発活動を狙いに、太陽電池の仕組みを学ぶことができる出前授業学習キットなどを滋賀県指定の環境活動拠点、同県地球温暖化防止活動推進センターに贈った。【京セラ(株)】