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環境ニュース[国内]

シチズン電子、照明用LEDシリーズで世界最高クラスの大光量パッケージを開発

エネルギー 省エネルギー】 【掲載日】2015.10.30 【情報源】企業/2015.10.26 発表

 シチズン時計を中心にするシチズンホールディングス傘下で機器・装置事業のシチズン電子は、照明用LED(発光ダイオード)の「COB(チップ・オン・ボード)シリーズ」の新製品「CLU550」を開発した。世界最高クラスの大光量を実現したパッケージで、11月に量産を始める。屋外照明や高天井照明など大光量が必要な用途に対応する。
 省エネや環境配慮からLED照明が普及する中、これまで水銀灯やHID(高輝度放電)ランプを使っていた投光器やスタジアムの照明などに使用できる、大光量のLEDが求められている。COBは、LED素子を基板上に直接実装した構造で、新製品は高密度実装技術を駆使し、従来と同じスペースに素子を45%増やした。
 アルミの基板に直接LED素子を実装する、独自のチップ・オン・アルミ工法によって光量を高めた。この結果、世界トップ水準となる7万463Lm(ルーメン)の大光量を達成した。発光効率は1W当たり148Lmとなり、従来製品「CLU056」の光量5万7463Lm、発光効率1W当たり128Lmと比較して、光量が約20%、発光効率が約15%向上した。
 1つのLEDパッケージで500Wに相当する明るさを確保し、投光器などの大容量照明器具の小型化や回路設計の簡略化を実現する。外形サイズは縦横各38.0mm、厚さ1.4mmでパッケージに端子を4つ設け、駆動電力を分散できるようにした。器具メーカーは大光量LEDでも特殊な電源を使うことなく、汎用(はんよう)電源でLEDを駆動できる。【シチズン電子(株)】

提供:日経BP環境経営フォーラム(EMF)

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