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環境ニュース[国内]

キリン、生ビール原料を栽培する岩手のホップ畑で生き物調査、多様な種類を確認

自然環境 生物多様性】 【掲載日】2015.10.29 【情報源】企業/2015.10.23 発表

 キリンホールディングス傘下のキリンは、期間限定で10月27日に発売する「一番搾り とれたてホップ生ビール」の原料を栽培する岩手県遠野市のホップ畑で、季節を通した生き物調査を実施している。春、夏に多様な種類を確認し、ホップ畑を取り巻く生き物の関係が少しずつ見えてきた。この生ビールは今夏に収穫したホップを使っている。
 2014年8月の予備調査で予想以上にさまざまな生き物を確認した。ホップはつる草で5m程度の高さまで伸びることから、周囲を林で囲んで風の影響を防いでいる。調査で防風林、周辺の草地、ホップ畑の下草という組み合わせが生き物を育んでいる可能性があると分かったため、ホップ畑と周辺が持つ里山としての役割の詳しい調査を始めた。
 2015年は春、夏、秋それぞれで調べ、5月に行った春の調査では、ホップのつるがまだ3mほどの状態の中、21科28種の鳥類と49科94種の昆虫を確認した。夏はホップのつるが5mほどになった、収穫直前の8月に調査し、鳥類12科15種、昆虫44科89種を観察した。秋は収穫後に実施する予定で、近隣の遊休地や水辺まで対象エリアを広げて調べる。
 春と夏の調査の結果から、ホップにつくアブラムシを餌にする小さな昆虫や、下草に生えている植物を餌に育ち、畑の内部や周辺で生活するチョウなどの昆虫を確認した。それを獲物にするトンボをはじめとする昆虫を観察するなど、ホップ畑と周辺に生息する生き物の関係が分かってきた。鳥類では、絶滅が危惧される希少種も見つかった。【キリン(株)】

提供:日経BP環境経営フォーラム(EMF)

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