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環境ニュース[国内]

富士電機、神戸製鋼から製鉄所に計画する超々臨界圧石炭火力発電所の設備受注

エネルギー その他(エネルギー)】 【掲載日】2015.10.22 【情報源】企業/2015.10.19 発表

 富士電機は、神戸製鋼所から同社が神戸製鉄所(神戸市灘区)内に計画している超々臨界圧石炭火力発電所の発電設備を受注した。火力発電設備の環境負荷低減を目的に、経済産業省と環境省が定めた基準に則した最新の技術を導入する。2基で構成し、1基目は2021年度、2基目は2022年度の稼働を目指す。
 この超々臨界圧石炭火力発電所は、650MW(65万kW)が2基、計1300MW(130万kW)の発電規模がある。富士電機は2基に関して主要設備となる超々臨界圧蒸気タービン、発電機と、付帯設備のエンジニアリング、設計、調達・製作、据え付け・試運転業務を受注した。超々臨界圧石炭火力発電設備の高い効率と安定した運用が評価された。
 超々臨界圧は、水の臨界圧を超える超高温・超高圧の蒸気でタービンを駆動させる仕組みを指す。発電効率を大きく高めることができ、燃料の消費量とCO2排出量を抑制できる。富士電機はこの案件を通じて、超々臨界圧の技術を蓄積すると同時に、大容量の石炭火力発電設備に関する建設・アフターサービスで競争力と提案力を高める。
 富士電機は石炭火力や、ガスタービンと蒸気タービンを組み合わせたコンバインドサイクルコージェネレーション熱電併給)などさまざまな火力発電システムの設備・サービスを展開している。今回を弾みに、国内外で拡大する電力需要に向けて今後も高効率で信頼性が高い機器を提供し、環境負荷低減と経済性向上を後押しする。【富士電機(株)】

提供:日経BP環境経営フォーラム(EMF)

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