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環境ニュース[国内]

大日本印刷、太陽光で部屋を明るくする、合わせガラス用の採光フィルムを開発

エネルギー 省エネルギー】 【掲載日】2015.10.09 【情報源】企業/2015.10.05 発表

 大日本印刷(DNP)は、窓から入る太陽光を効果的に天井などに反射・拡散させて部屋全体を明るくする「DNP採光フィルム(合わせガラス用)」を開発した。10月に販売を始める。合わせガラスの採光機能を高めて省エネにつなげる。合わせガラスは2枚のガラスでフィルムをはさんで貼り合わせていて、通常のガラスより割れにくいため防犯機能が高く、耐久性がある。その半面、採光が課題になっていた。
 省エネ対策として、照明の消費電力量削減を図る採光フィルムが注目される中、合わせガラスでも採光フィルムで部屋を明るくしたい、とするニーズに応えた。従来は2枚のガラスを熱圧着する工程でフィルム表面が傷付いたり、光を反射・拡散させる層が接着剤で損なわれ、採光機能が下がっていた。
 DNPは今回、光学設計や微細加工の技術を生かし、貼り合わせても採光機能が落ちない採光フィルムを開発した。光を反射・拡散させる機能をフィルムの表面ではなく内部に持たせる構造にすることで表面を平らにした。同時に光の反射・拡散に使う微細加工用材料の光学特性を最適化し、太陽光を効率的に取り込んで明るくできるように設計した。
 日当たりの悪い北側の窓に、このフィルムを使った合わせガラスを設置して検証したところ、室内の明るさが2倍になり、照明のエネルギーが13%削減できた。太陽光の紫外線を99%カットし、人体や家具、カーペットへのダメージも軽減する。住宅、オフィスビルや学校、商業、医療施設などに提供し、2017年度までに累計30億円の売り上げを目指す。【大日本印刷(株)】

提供:日経BP環境経営フォーラム(EMF)

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