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環境ニュース[国内]

NEC、道路交通システム高度化でフランスの会社と協業、乗車人数検知でCO2削減

大気環境 交通問題】 【掲載日】2015.10.08 【情報源】企業/2015.10.05 発表

 NECは、フランスの道路建設会社、コラスと道路交通システムの高度化に関して協力する基本合意書を締結した。同国内の道路に設けられたカーシェアリングレーンで「乗車人数検知プロジェクト」を実施し、CO2排出量の削減、交通渋滞緩和、事故低減につなげる。 カーシェアリングレーンは一定以上の乗員がいる乗用車の専用車線を指す。
 乗車人数検知プロジェクトでは、NECが保有する世界トップ水準の画像認識・解析技術などを活用し、カーシェアリングレーンで各車の乗車人数を効率的に把握する。コラスが持つ交通システムの知見や実績と融合することで、1台あたり複数人が乗車することを普及促進して、環境負荷の低減を図る。NECとコラスは今後、パリで実証実験を行う。
 カーシェアリングレーンにより、都市部に流入する自動車台数の抑制を目指す。パリでの実証実験を通し、カーシェアリングレーンを通過する車両の乗車人数を確認するための、NECの画像認識・解析技術の有効性を調べる。NECとコラスはこのほか、高度道路交通システム(ITS)分野など社会ソリューション事業での協業も検討する。
 コラスは多角的に事業展開するフランスの大手企業、ブイグのグループで、50カ国で年間1万以上のプロジェクトを手掛ける。2014年の売上高は124億ユーロ(約1兆6740億円)あり、約6万人の従業員がいる。NECグループは社会ソリューション事業を世界的に推進し、情報通信技術(ICT)を生かした効率的なシステムの構築を目指す。【日本電気(株)】

提供:日経BP環境経営フォーラム(EMF)

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