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環境ニュース[国内]

東芝、スペインで商用電力系統を使用した可搬式蓄電池システムの実証実験開始

エネルギー その他(エネルギー)】 【掲載日】2015.10.05 【情報源】企業/2015.09.29 発表

 東芝は、スペイン中央部で首都のマドリード市があるマドリード州で、商用電力系統を使用した移動可能な可搬式蓄電池システムの実証実験を9月29日に始めた。同国電力大手のガス・ナチュラル・フェノーサ(GNF)と共同で実施し、配電系統の安定化への貢献効果を検証する。アルカラ・デ・エナレス市の変電所にシステムを設置した。
 可搬式蓄電池システムは、長寿命や急速充電などの特長がある東芝のリチウムイオン二次電池「SCiB」を搭載する。出力500kWで776kWhの容量がある。変電所が供給する電力の変動を蓄電池システムの充放電で平滑化する。これによって一時的に電力需要が増加しても変電所の配電能力を超えないように抑制し、配電系統を安定化させる。
 実証実験は2017年まで続け、技術改良を進める。スペインは再生可能エネルギー比率が30%を超え、不安定な電力系統が課題になっている。需要変動に応じた安定した系統構築のニーズの高まりを受けて実証実験する。東芝は英国やイタリアでも電力安定供給のための蓄電池システムを納入していて、実証の成果を踏まえて普及を進める。
 国立研究開発法人新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)が公募した「安全・低コスト大規模蓄電システム技術開発」に採択された「系統安定化用の低コスト高出力蓄電システムの技術開発」プロジェクトとなる。東芝とGNFが2013年12月に共同契約を結び、可搬式蓄電池システムの設計、製造、据え付けを行って実験を始めた。【(株)東芝】

提供:日経BP環境経営フォーラム(EMF)

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