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環境ニュース[国内]

旭化成、リチウムイオン二次電池用セパレーター強化、設備増強で生産能力拡大

エネルギー その他(エネルギー)】 【掲載日】2015.10.01 【情報源】企業/2015.09.28 発表

 旭化成は、リチウムイオン二次電池用のセパレーター事業を強化する。米国蓄電池用膜技術会社、ポリポア・インターナショナルの製品をラインアップに加える。同社の買収手続きは8月26日に完了した。グループでバッテリーセパレーターを手掛ける旭化成イーマテリアルズは宮崎県日向市の工場の設備を増強し、生産能力を拡大する。
 旭化成は米国子会社を通じてポリポアを買収して、100%連結子会社にした。ポリポアが展開していた医療・工業用膜事業は化学・電気素材の米国3Mに事業譲渡され、旭化成はバッテリーセパレーター事業会社としてのポリポアを買収した。ポリポアのセパレーター「CELGARD(セルガード)」は、米国と韓国に生産拠点がある。
 旭化成イーマテリアルズのセパレーター「ハイポア」は、日向市と滋賀県守山市の工場で生産している。このうち日向市の工場で約50億円をかけて生産ラインを新設して年間6000万m2分増やす。2016年春の商業運転開始を予定する。現状の生産能力は同2億5500万m2だが、セルガードを加えて生産性を向上し、同3億5000万m2を見込む。
 セパレーターは、リチウムイオン二次電池の正極と負極の間にある多孔質膜で、正極・負極間でリチウムイオンを透過させる機能を持つと同時に、ショートを防止する。旭化成は世界をリードする事業として、バッテリーのセパレーターを位置付け、今後も需要に応じて供給体制を増強する。併せて、ポリポアの技術を融合した製品開発も進める。【旭化成(株)】

提供:日経BP環境経営フォーラム(EMF)

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