デンソー、「CEATEC JAPAN 2015」で自然エネルギーの独立電力システムを紹介

【エネルギー 省エネルギー】 【掲載日】2015.09.30 【情報源】企業／2015.09.25 発表

　デンソーは、IT（情報技術）・エレクトロニクスの総合展「CEATEC JAPAN（シーテックジャパン）2015」に出展する。超小型電気自動車（EV）、太陽光発電、蓄電池と車両管理システムを組み合わせた自然エネルギーだけを使用する独立電力ネットワークシステム「ピコグリッドシステム」を紹介する。同展は10月7〜10日まで幕張メッセ（千葉市美浜区）で開かれる。
　「地球と生命を守り、次世代に明るい未来を届けたい」をテーマに展示する。ピコグリッドシステムは将来の地球環境を見据えた技術として披露する。車両と通信する車両管理システムを使って、超小型EVの位置情報や充電状態を管理することで、カーシェアリングの機能を提供する。車両から給電でき、災害時には移動する電源として利用できる。
　太陽光で発電した直流の電力をそのまま超小型EVや蓄電池に蓄電する。直流から交流への電力変換ロスを抑え、自然エネルギーを効率的に活用する。展示では、カーシェアリング利用時に個人認証システムを使うと車両が起動して、シートの空調調整をはじめとする車内環境を個人に合わせて最適化したり、車載カメラの機能が体験できる超小型EVを披露する。
　シーテックジャパンのデンソーのブースではピコグリッドシステムのほか、タブレット（多機能携帯端末）で家庭内のエネルギーを「見える化」して省エネ制御するHEMS（住宅エネルギー管理システム）「ナビエ」や、遠隔見守りシステムなど暮らしや社会に役立つ新製品・技術を取り上げる。微細藻類からバイオ燃料を作る研究についても紹介する。【(株)デンソー】