ミサワホーム・京セラ、「エネルギー自家消費型住宅」の実証実験を共同で実施

【エネルギー 省エネルギー】 【掲載日】2015.09.29 【情報源】企業／2015.09.24 発表

　ミサワホームと京セラは、奈良県王寺町に建設したモデル住宅で「エネルギー自家消費型住宅」の実証実験を10月から共同で実施する。自家発電した再生可能エネルギーを優先して使用し、エネルギーをできる限り買わない暮らしを目指す。ミサワホームの防災・減災ソリューションの一環として災害時でも生活が継続できる住宅を検証する。
　実証実験では外部からの電力やガスの供給を遮断し、自家発電で生活に必要なエネルギーを賄う状態を再現する。複数の世帯にモデル住宅で生活してもらい、設備機器や家電の稼働状況、室内の温度・湿度のデータを収集する。これによって、自家発電したエネルギーだけで安心した生活が続けられるかを分析する。実証実験は12月まで行う。
　モデル住宅は2階建てで112.41m2の延べ床面積がある。京セラの太陽光発電システム（出力6.6kW）と同太陽光発電連係型リチウムイオン蓄電システム「マルチDCリンクタイプ」（容量7.2kWh）を備える。マルチDCリンクタイプは発電電力をためる際に必要だった直流から交流への変換を不要にして電力のロスを抑え、充電効率を約6％高めた。
　高性能断熱材仕様に樹脂サッシを採用して建物の断熱性を高めるとともに、窓の開閉やエアコンのオン・オフを自動制御して排熱と涼風の取り込みを行う「涼風制御システム」や通風設計などで省エネを図った。ミサワホームと京セラは実証データを基に仕様を検討する。2016年以降は平常時にエネルギーを買わない住まいの実証実験を予定する。【ミサワホーム(株)】