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環境ニュース[国内]

ダイキン工業、省エネ性と暖房能力向上の寒冷地向け高効率ビル用エアコンを発売

エネルギー 省エネルギー】 【掲載日】2015.09.24 【情報源】企業/2015.09.17 発表

 ダイキン工業は、寒冷地向けの高効率ビル用マルチエアコン「VRV H」シリーズ全11機種を2016年2月1日に発売する。省エネ性と低い外気温での暖房能力を向上させた。圧縮機の高効率化と冷媒制御技術などで年間消費電力を削減し、全馬力で業界トップの省エネを達成した。新しい冷媒回路によって−15℃の外気温でも定格能力を維持する。
 ビルの消費エネルギーの約5割を空調が占め、一層の省エネが課題になっている。加えて、燃焼暖房が主流だった寒冷地でも、近年は省エネ意識の高まりからエアコンの利用が増えていて、さらなる性能向上が求められている。札幌市の事務所ビルのケースで従来機種と比較して待機電力を約60%削減し、年間の消費電力量では約18%の削減につながる。
 「全自動省エネ冷媒制御」を新搭載した。室内機に必要な負荷をリアルタイムに把握し、最適な冷媒温度に変更することで圧縮機の回転数を抑えて効率を高める。最適な冷媒温度で、冷やし過ぎや暖め過ぎを防いで室内温度を一定に保つ。従来の温度固定冷媒では、サーモスタットの制御で圧縮機が運転・停止を繰り返し、電力の損失が発生していた。
 新しい冷媒回路「中間インジェクション回路」は、圧縮機の構造を改良して暖房能力を高めた。定格能力を発揮する温度帯を外気温−15℃まで広げるとともに、同−25℃での暖房にも対応する。シリーズは8馬力(冷房能力22.4kW・暖房能力25.0kW)〜14馬力(40.0kW・45.0kW)の4モデルがあり、16馬力以上はこれらを組み合わせる。【ダイキン工業(株)】

提供:日経BP環境経営フォーラム(EMF)

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