一般財団法人環境イノベーション情報機構
富士通、メタウォーターの上下水道事業者向け施設の運営管理でデータ活用基盤を構築
【水・土壌環境 その他(水・土壌環境)】 【掲載日】2015.09.15 【情報源】企業/2015.09.11 発表
富士通は、水処理施設の運営管理システム「ウォータービジネスクラウド」のデータ活用基盤を構築した。同システムは、富士電機などが出資して水環境分野の装置、プラントを手掛けるメタウォーターが上下水道事業者向けに提供する。蓄積された各種データを2種類のデータベースで統合する。一元的にデータが活用でき、サービスの質を高められる。ウォータービジネスクラウドは、上下水道事業を行う自治体や事業受託企業を対象に、運営に役立つ広域監視や保守点検などのサービスを提供している。監視、点検に関するデータをサービスごとのデータベースに蓄積し、個別に相互利用できるようにしていた。しかしサービスの拡充に伴ってデータの利用が限定的になり、データ活用基盤を導入した。
富士通は今回、各サービスのデータを横断的に検索できるデータベースと、テキスト、画像、音声など多様なデータを蓄積・検索できるデータベースを構築した。蓄積されたデータを2つのデータベースの組み合わせで統合することで、複数の水処理施設や過去の発生事象との比較がより柔軟にできるようになり、データの活用効果が向上する。
上下水道事業者は、水質に異常事態が起きた際に複数の水処理施設をまたいで原因を検索し、過去の事例から対処ノウハウを始めとする情報を活用できる。加えて、複数の自治体・企業が持つ水処理施設の運営管理データや技術を、このデータ活用基盤と連携させることによって、技術継承、設備投資の最適化、管理の効率化にもつなげられる。【富士通(株)】