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環境ニュース[国内]

横浜ゴム、理化学研究所などとバイオマスを原料にした合成ゴムの新技術を開発

エネルギー その他(エネルギー)】 【掲載日】2015.09.09 【情報源】企業/2015.09.03 発表

 横浜ゴムは、国立研究開発法人理化学研究所、合成ゴム大手の日本ゼオンとともに、バイオマスを原料にした合成ゴムの新たな技術を開発した。自動車タイヤなどの原料に使われる合成ゴム、ポリイソプレンゴムの原料になるイソプレンをバイオマスから合成することに成功した。イソプレンは現在、石油由来で工業的に生産されている。
 イソプレンはナフサ熱分解の副生成物として作られるため、新技術の開発によって石油への依存度が低減でき、CO2排出削減につなげられる。横浜ゴムと理研、日本ゼオンはバイオマスから合成ゴムを作り出す共同研究を2013年に始めた。理研の研究組織、環境資源科学研究センター(CSRS)が持つ細胞設計や植物科学の技術を活用した。
 「in silico(イン・シリコ)代謝設計技術」で人工代謝経路を設計し、イソプレンの新規合成法を発見した。同代謝設計は、コンピューターで微生物の代謝経路をゲノム(遺伝情報)スケールで設計する技術を指す。2020年代前半を目標に実用化を目指す。化石燃料削減に加え、気象条件で生産高が変わる天然ゴムの補てん原料にもなる。
 横浜ゴムは、排出されるCO2量と吸収されるCO2量を同じにするカーボンニュートラルが可能な植物由来のバイオマスの研究に取り組んでいる。今回の研究もその成果の一つだ。理研は日本で唯一の自然科学の総合研究所で、CSRSは植物・微生物の機能を有効活用する基礎研究を行う。日本ゼオンは合成ゴムの機能化の研究に力を入れている。【横浜ゴム(株)】

提供:日経BP環境経営フォーラム(EMF)

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