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環境ニュース[国内]

川崎重工、西武鉄道から初めて新型車両を受注、省エネ推進、駆動システムは東芝

エネルギー 省エネルギー】 【掲載日】2015.08.27 【情報源】企業/2015.08.24 発表

 川崎重工業は、西武鉄道から同社向けで初めての新型通勤車両「40000系」80両を受注した。最新技術のモーターを装備することなどで、省エネ・低騒音をさらに推進する。車内には空気を浄化するシステムも備える。兵庫工場(神戸市兵庫区)で製作し、2016年度から2019年度にかけて納入する。車両に搭載する駆動システムは東芝が受注した。
 40000系は「スマイルトレイン」の愛称で親しまれている「30000系」車両の後継で「人にやさしい、みんなと共に進む電車」をコンセプトにした。「やさしさ」「沿線に寄り添う」「未来志向・先進性」をキーワードに「進化したスマイルトレイン」として投入する。最新モーター、車体の軽量化、LED(発光ダイオード)照明などで省エネを図る。
 東芝が受注した駆動システムは、全閉型永久磁石同期電動機(全閉PMSM)と4in1VVVF(可変電圧可変周波数制御)インバーター装置を組み合わせた。全閉PMSMは定格効率97%の高効率モーターで、4in1VVVFは小型・軽量化を実現した。独自の制御方法で回生電力量を増やし、自社の従来システムと比べて車両全体の消費電力を30〜50%削減する。
 さまざまな省エネ技術によって40000系は、これまでの省エネ車両と比較して電気の使用量が約40%削減できる。西武鉄道の初の試みで車いすのスペースを拡大した「パートナーゾーン」を設けるほか、一部の編成には前向きと横向きの状態に転換できる客室用シートを初めて採用する。10両を8編成導入し、2017年春以降の運行開始を予定している。【川崎重工業(株)】

提供:日経BP環境経営フォーラム(EMF)

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