一般財団法人環境イノベーション情報機構

ヘルプ

サイトマップ

メールマガジン配信中

環境ニュース[国内]

住友ゴム、新たな天然ゴム資源になるロシアタンポポの実用化に向けた研究を開始

エコビジネス その他(エコビジネス)】 【掲載日】2015.08.13 【情報源】企業/2015.08.05 発表

 住友ゴム工業は、従来のパラゴムノキ由来の天然ゴムに代わって新たな天然ゴム資源になるロシアタンポポの実用化に向けた研究を始めた。植物からバイオ燃料などの原料を生産する技術を持つ米国のベンチャー企業、カルテヴァット(ミズーリ州)とともに、共同で実施する。より環境に配慮した性能の高い商品の提供を目指す。
 現在、天然ゴムの原産地はアジアが世界の約90%を占める。世界規模でタイヤ製造拠点の拡大を推進する住友ゴムにとって、輸送面での環境課題を考えた場合、最適な需給状態とはいえない。そのため新たな天然ゴム資源としてロシアタンポポに着目した。ロシアタンポポは温帯地域で育ち、北米をはじめ世界の多くの地域で栽培できる。
 カルテヴァットは、環境負荷が小さく持続性、収益性の高い植物の商業利用で豊富な経験がある。住友ゴムは、これまでに実現した石油外天然資源化の技術や環境負荷低減技術とカルテヴァットのバイオマス技術を融合することで、ロシアタンポポの実用化が加速できると判断した。共同研究で天然資源の活用促進、原産地域の多様化を図る。
 住友ゴムは、合成ゴムが主流になってから世界初となる100%石油外天然資源タイヤを2013年11月に発売している。独自のバイオマス技術で全ての原材料を天然資源にした。さらに、タイヤのラベリング制度で最高グレードを取得した低燃費タイヤで高純度天然ゴムを開発するなど、天然資源に由来する原材料の活用と高機能化を進めている。【住友ゴム工業株式会社】
提供:日経BP環境経営フォーラム(EMF)

情報提供のお願い(企業・自治体の方へ)

記事に含まれる環境用語

プレスリリース

関連情報

関連リンク