一般財団法人環境イノベーション情報機構
コマツ、ミャンマーに初の生産拠点開設、部品の再生販売と発電機の製造を実施
【ごみ・リサイクル リサイクル】 【掲載日】2015.08.11 【情報源】企業/2015.08.04 発表
コマツは、ミャンマーに初めての生産拠点を開設した。建設・鉱山機械の部品の再生販売と、発電機の製造・販売を実施する。グループが100%出資する現地法人のコマツマニュファクチャリングミャンマー(KMM)を同国の主要都市、マンダレーに設立した。部品の再生販売「リマン(リマニュファクチャリング=再製造)」を強化する。リマン事業は、エンジン、トランスミッションなど使用済み部品をさまざまな工程で新品と同等の品質によみがえらせ、再び市場に供給する。部品は不具合の修理や定期オーバーホールなどの際に載せ替え、その際に取り換えた古い部品を再生してリマン商品として市場に出す。リユース・リサイクルによる資源の節約と廃棄物の削減ができる。
KMMは世界で13拠点目のリマン工場となる。ミャンマーでは電力の供給力が不足しているため、不足を解消する支援で発電機も生産する。KMMは資本金550万ドル(約6億8200万円)、敷地面積約1万1613m2、建屋面積約5574m2で14人の従業員がいる。コマツは1995年に同国最大都市のヤンゴンに事務所を設け、建設・鉱山機械の販売・サービスを行ってきた。
ミャンマーは近年、経済が急速に発展していることに加え、世界的なヒスイの産地でもあり、中長期的に建設・鉱山機械の需要増が見込まれる。KMMによって現場に近い拠点からリマン部品を届ける体制が整う。顧客の生産性向上や、オペレーティング・メンテナンスのコスト低減を可能にし、アフターマーケット需要を取り込んで販売の拡大を図る。【(株)小松製作所】