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三菱化学、パイオニアと有機EL照明初のブルーライトレス塗布型モジュール開発
【エネルギー 省エネルギー】 【掲載日】2015.08.03 【情報源】企業/2015.07.30 発表
三菱化学は、パイオニアとともに、有機EL(エレクトロルミネッセンス)照明で初めてとなるブルーライトレスの塗布型照明モジュールを開発した。目の疲れなどの原因になるため、長時間浴びることへの注意が呼び掛けられているブルーライトを抑える。従来以上に有機EL照明の幅広い用途提案が可能になる。サンプル出荷を8月1日に始める。有機EL照明は有機材料に電圧をかけることで光り、省エネ、面の発光、軽量・薄型などの特長があり、次世代の照明として期待されている。ブルーライトは自然光や人工光源に含まれる波長380〜495nm(ナノメートル)の光で、可視光線の中で最もエネルギーが強い。ほぼ減衰することなく目の網膜に到達することから問題が指摘されている。
目の疲れに加え、就寝前に浴びると寝付きが悪くなったり眠りが浅くなるなど、睡眠の質が低下するとされる。近年はパソコン、スマートフォン(多機能携帯電話)などブルーライト成分を多く含む光源を使った機器の使用時間が増え、注意が求められている。今回両社が開発した有機EL照明モジュールはパネルに青色素子を使用していない。
光の中には、1%未満とわずかなブルーライト成分しか含まないため、寝室や医療現場の照明、光による損傷の心配がある文化財、絵画の保管用照明に適している。製品は縦横各92.4mm、厚さ4.3mm、重さ42gでろうそく色となる。両社は2012年から有機EL照明モジュールを展開し、2014年には製造コストを抑える発光層塗布型の量産を始めている。【三菱化学(株)】
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