一般財団法人環境イノベーション情報機構
東芝、川崎市役所第3庁舎でピーク電力削減実証を実施、BEMS活用で10%カット
【エネルギー 省エネルギー】 【掲載日】2015.07.28 【情報源】企業/2015.07.23 発表
東芝は、川崎市役所の第3庁舎(同市川崎区)で夏のピーク電力削減の実証を7月27日〜8月7日に実施する。ビルエネルギー管理システム(BEMS)の活用で10%の消費電力カットを目指す。事前の消費電力予測と空調設備の効率的な運転などで実現し、ピークカット・負荷平準化で電気料金削減と利用者の快適性の両立を図る。東芝は、川崎市が進める「川崎駅周辺地区スマートコミュニティ(環境配慮型地域)事業」の実証の一環で、市役所第3庁舎など複数のビルをインターネットで接続し「統合BEMSによるビル群エネルギー管理サービス」を行ってきた。主に電力使用状況の可視化や設備診断を実施し、2014年の第3庁舎のエネルギーデータを分析した。
その結果、年間で8時間だけ消費電力が突出して多いことが分かった。8時間分のピークをカットすれば、消費電力の最大値を10%削減できたと推定される。実証では期間中に発生するピークのカットに向け、東芝がピーク電力を含む電力需要を予測し、ピーク電力の予測と空調機器運用に関する推奨情報を川崎市に通知する。
川崎市は通知によって電力の「見える化」画面を使って空調設備の効率的な運転を実行し、快適性を確保しながら使用電力を削減する。東芝は実証を通して得た知見やノウハウを活用して遠隔エネルギー監視・管理サービス事業を展開する。東芝と川崎市はスマートコミュニティー実現に向けた連携・協力協定を結んでいる。【(株)東芝】