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環境ニュース[国内]

ダイキン工業、管水路用マイクロ水力発電システム実用化へ福島で実証運転開始

エネルギー 再生可能エネルギー】 【掲載日】2015.07.17 【情報源】企業/2015.07.14 発表

 ダイキン工業は、管水路用のマイクロ水力発電システムの実用化に向け、福島県相馬市の浄水場で本格的な実証運転を始める。開発した小型・低コストで発電能力が高いシステムを上水道施設に設置する。これまで使われていなかった水流エネルギーを活用して発電し、実際の使用環境での発電能力を検証する。実証期間は7月から12月までを予定している。
 管水路用マイクロ水力発電システムは、環境省の「CO2排出削減対策強化誘導型技術開発・実証事業」に採択された。実証は、2014年11月から行っている富山県南砺市に続いて2カ所目となる。水力発電が注目される一方、出力100kW以下のマイクロ水力発電は規模に対して導入コストが高いうえ機器サイズが大きく、設置できる場所が限られる課題があった。
 ダイキン工業は、水車、発電機、コントローラーをパッケージにした小型で低コストの縦型管水路用マイクロ水力発電システムを開発した。発電機とコントローラーを一体化して配管に接続した水車の上に配置することで、従来の横型の水力発電システムと比べて設置面積を半分以下にした。既存の水道施設の狭い場所にも設置でき、工事費用も抑えられる。
 水車には空調事業でのファンの流体解析技術、発電機とコントローラーには空調と油圧機器事業のモーター、インバーター技術を応用した。相馬市の浄水場には最大発電電力75kWと22kWのシステムを導入する。最大有効落差や最大流量条件から最大71万4000kWの発電電力と一般家庭172世帯分に相当する61万9000kWhの最大年間発電量を見込み、能力を調べる。【ダイキン工業(株)】

提供:日経BP環境経営フォーラム(EMF)

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