一般財団法人環境イノベーション情報機構
東レ、環境配慮型製品の2014年度の連結売上高が過去最高を更新
【エコビジネス その他(エコビジネス)】 【掲載日】2015.07.13 【情報源】企業/2015.07.07 発表
東レは、グループが展開する環境配慮型製品「グリーンイノベーション(GR)製品」の2014年度連結売上高で過去最高を更新した。環境問題解決型の分野で積極的な事業拡大を進め、前年度(4631億円)比で22%増の5655億円を達成した。2016年度までの中期経営課題「プロジェクトAP-G 2016」で掲げた7000億円の目標に向け、着実に成長している。2014年度のGR製品は、省エネ分野の素材が前年度に続いて好調で、軽量化で燃費性能を高める航空機向けの炭素繊維複合材料や、自動車用の高機能樹脂が伸びた。新エネルギー分野では、新たに東レグループに入った米国の炭素繊維メーカー、ゾルテックの風力発電の風車用炭素繊維と、同韓国の東レケミカルコリアの水処理膜が売り上げに寄与した。
GR製品は東レのLCM(ライフサイクルマネジメント)環境経営を支える製品・技術を指す。これらは原材料から製造、使用、廃棄までのLCA(ライフサイクルアセスメント)に基づいた環境負荷を低減する。省エネ、新エネルギー、バイオマス由来、水処理、空気浄化、環境低負荷、リサイクル、プロセス革新など、独自の基準で区分されている。
プロジェクトAP-G 2016では2016年度の連結売上高2兆3000億円を目指し、温暖化、大気汚染、水不足など地球環境や資源・エネルギー問題の解決に貢献するGR事業の拡大を全社プロジェクトの1つに位置付けている。東レはGR製品の連結売上高を2016年度に7000億円、2020年に1兆円規模にすることを目標に、グループを横断して事業強化に取り組む。【東レ(株)】