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環境ニュース[国内]

富士電機、工場で発生する低温排熱を再利用する装置を発売、有効活用で省エネ

エネルギー 省エネルギー】 【掲載日】2015.07.07 【情報源】企業/2015.07.02 発表

 富士電機は、工場で発生する低温の排熱を回収・加温して再利用する装置「蒸気発生ヒートポンプ」を12月に発売する。再利用可能な排熱を有効活用し、省エネ・環境保全につなげる。自動販売機のヒートポンプ技術を活用した。食品・飲料、自動車、一般機械、化学工業、パルプ・紙・紙加工品など排熱がある工場設備を主な対象にする。
 蒸気発生ヒートポンプは、工場で排出される60〜80℃排温水などから熱を回収し、100〜120℃の蒸気を供給する。1時間に最大で45kgの蒸気を発生させる。幅と奥行きが各1000mm、高さ1830mmと小型化し、工場内で蒸気加熱が必要な洗浄、殺菌、空調・加湿などさまざまな工程の近くに設置できるようにした。配管を伸ばすことに伴うロスも抑える。
 クリーンルームの空調で自家発電設備のエンジン冷却水(80℃)の熱を回収・利用した場合、ボイラーと比べてエネルギーコストを55.3%、CO2排出量を40.2%削減する。蒸気の使用量に応じて最大10台まで接続して運転できる。ネットワークにつなぐことで遠隔監視・操作にも対応する。今後はFEMS(工場エネルギー管理システム)と連携する。
 法令に沿った手続きが要らず、特殊な工事なしで据え付けられる。エネルギーの効率利用が求められる中、低温排熱の再利用が注目されていることから開発した。特に食品・飲料、自動車、化学工業、パルプ・紙・紙加工品などの分野は熱の利用範囲が広く、再利用可能な排熱量が多く見込まれる。2018年度までに累計40億円の売り上げを目指す。【富士電機(株)】

提供:日経BP環境経営フォーラム(EMF)

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