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環境ニュース[国内]

東芝、グループのL+Gが北欧で初めての周波数調整用大型蓄電池システムを受注

エネルギー その他(エネルギー)】 【掲載日】2015.06.25 【情報源】企業/2015.06.23 発表

 東芝グループでエネルギー管理装置技術を有するスイスのランディス・ギア(L+G)は、北欧で初めてとなる周波数調整用の大型蓄電池システムを受注した。フィンランドの大手電気事業者、ヘレン向けで、東芝のリチウムイオン二次電池「SCiB」を使用する。同国の首都ヘルシンキ市に設置する。2016年春の運転開始を予定している。
 受注した蓄電システムは出力1200kW、容量600kWhで、SCiBの蓄電池モジュール、蓄電池盤、蓄電池用パワーコンディショナー(電流変換器)、電力系統連系用変圧器で構成する。世界30カ国以上で営業実績があるL+Gの販売網を活用して受注活動を行った。東芝の欧州現地法人、東芝電力流通システム欧州がシステムの構築を手掛ける。
 SCiBが持つ約1万回以上の充放電可能な長寿命と安全性の高さ、低温動作性能などの特性に加えて、イタリア送電会社の関連会社や英国の大学など欧州での納入実績が評価されて受注につながった。フィンランドをはじめ北欧では再生可能エネルギーの導入が進んでいる。周波数調整市場で電力取引が始まり、蓄電池システムの需要が高まっている。
 周波数調整市場では、発電所の運転計画・需要予想のずれや再生可能エネルギーの出力変動に対応し、数秒から数分の短時間の予備用電力を確保する必要がある。そのため迅速に出力変動に反応するとともに、頻繁に細やかな調整ができる蓄電池システムが求められている。東芝グループは今回の受注を弾みに、世界で大規模蓄電池システム事業を推進する。【(株)東芝】

提供:日経BP環境経営フォーラム(EMF)

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