一般財団法人環境イノベーション情報機構
トヨタ・モビリティ基金、ベトナム・ダナン市の交通課題解決の取り組みを助成
【大気環境 交通問題】 【掲載日】2015.06.12 【情報源】企業/2015.06.09 発表
人や物の移動に関わる支援事業を展開するトヨタ・モビリティ基金(TMF、理事長:豊田章男・トヨタ自動車社長)は、ベトナム中部に位置するダナン市の交通課題解決の取り組みを助成する。人口増と移動ニーズに応える持続可能な交通システムの開発を支援する。TMFで2つめの助成事業となる。TMFはトヨタのノウハウと地元政府・大学などの専門性を合わせ、安全で効率的な移動手段を提供することを理念を掲げ、それに基づいてプログラムを行う。ダナン市は急成長している中規模都市で、ベトナム、ラオス、タイ、ミャンマーを結ぶ「インドシナ東西経済回廊」の玄関口に当たる。
ダナン市政府を含むパートナーと共により良い移動手段の実現を目指し、将来の都市計画策定と交通課題の解決に取り組む。行政・商業・教育機関が集中する中心部でのコミュニティーバスサービス、車と公共交通機関を併用するパーク&ライドプログラムの確立、住宅地域と市内中心部を接続するシャトルバスの導入促進−−の3点に重点を置く。今年7月から2018年3月までを期間に約290万ドル(約3億5000万円)を助成する。
TMFは2014年8月に設立された。最初の助成事業には、タイ・バンコク市の包括的な交通・渋滞管理を選定した。2015年4月〜2016年12月の対象期間に約1億1000万バーツ(約4億円)を助成する。交通需要コントロールに向けた持続可能なシャトルバスとパーク&ライドプログラム運行の枠組み開発や、信号サイクル最適化などを推進する。【トヨタ自動車(株)】