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環境ニュース[国内]

川崎重工、神戸電鉄向け新型車両の製造者に決定、最新設備で60%省エネ

大気環境 交通問題】 【掲載日】2015.06.12 【情報源】企業/2015.06.09 発表

 川崎重工業は、神戸電鉄向け新型車両「6500系」3両1編成の製造者に決まった。川崎重工が2010年に納入した「6000系」のデザインを踏襲しながら「人と環境にやさしく、安全・快適な車両」をコンセプトにサービス向上を目指す。最新の主電動機などで省エネを図り、消費電力を低減する。兵庫工場(神戸市兵庫区)で製造して2016年春に納入する。
 6500系は新型の機器として全密閉型で高効率の主電動機、最新の半導体素子を採用したVVVF(可変電圧可変周波数制御)インバーター制御装置を搭載する。これらで省エネを実現するとともに、客室照明や前照灯を含むすべての照明を省エネ性能に優れるLED(発光ダイオード)にして消費電力を抑える。加えて、主電動機が全密閉型のため騒音も軽減する。
 6500系の消費電力は、既存車両「1000系(抵抗制御車)」と比較して約60%低減する。車両の環境性能に加え、車内は乗客の利便性を高める。高・中・低の3段階の高さのつり手を設置するほか、座席から立ち上がる際の負担を軽減する縦の手すりを新設し、高齢者が利用しやすくする。座席の端部には大型の袖仕切りを設けて安全性と乗り心地を高める。
 扉上の車内案内表示器に大型ディスプレーを備えて視認性を高めると同時に、訪日外国人向けに日本語、英語、中国語、韓国語で表記する。車両の長さは18.3m、幅2.7m、高さ4mで車体にはステンレスを使う。川崎重工は1948年に神戸電鉄の前身会社に車両を納入して以来、長期間車両を供給してきた。今回は6000系以来、6年ぶりの納入になる。【神戸電鉄(株)】

提供:日経BP環境経営フォーラム(EMF)

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