一般財団法人環境イノベーション情報機構
アサヒビール、自然エネルギーで製造したビールが80億本突破、CO2削減約6万t
【エネルギー 再生可能エネルギー】 【掲載日】2015.06.09 【情報源】企業/2015.06.04 発表
アサヒビールが自然エネルギーによるグリーン電力を活用して製造したビール「アサヒスーパードライ」の販売本数が80億本を突破した。グリーン電力証書システム事業の日本自然エネルギー(東京・品川区)と2009年4月に契約し、食品業界で初めて製品の製造に自然エネルギーを使った。グリーン電力で累計約6万tのCO2削減に貢献する。アサヒビールの全工場で製造する全てのアサヒスーパードライの350mL缶と、ギフトセットの全ビール類の製造に使用する購入電力相当量に、グリーン電力を活用する。太陽光や風力、バイオマス、地熱などの自然エネルギーで発電された電気の環境付加価値をグリーン電力証書といった形で取引する仕組みを利用している。
対象となる製品には、製品製造時に使う電力をグリーン電力で賄ったことを示すグリーン・エネルギー・マークを表示する。このマークは認証機関のグリーンエネルギー認証センターが制定した。アサヒスーパードライ350mL缶には加えて「この製品の当社製造における、自家発電を除く電力の全ては、グリーン電力です」と書かれている。
2009年5月〜2014年12月のグリーン電力量の累計は、食品業界で最大規模の約1億3000万kWhに及び、CO2削減貢献量の約6万tは一般家庭約1万1000世帯の年間CO2排出量に相当する。アサヒビールは2007年に当時最大規模の太陽光発電設備を博多工場(福岡市博多区)工場に導入したほか、グループ本社ビルの電力もグリーン電力で賄っている。【アサヒビール(株)】