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環境ニュース[国内]

東京ガスなど、運転効率を向上させたガスだき簡易貫流蒸気ボイラーを共同開発

エネルギー その他(エネルギー)】 【掲載日】2015.06.09 【情報源】企業/2015.06.03 発表

 東京ガスは、大阪ガス、東邦ガス、ボイラー・水処理機器のサムソン(香川県観音寺市)とともに、運転効率を向上させたガスだき簡易貫流蒸気ボイラー「エコボーイ(EB-120N)=換算蒸発量1時間あたり120kg」を共同開発した。3段階で出力を制御する“燃焼三位置制御方式”を採用して熱の損失を抑えた。8月に提案を始め、サムソンが販売する。
 簡易貫流ボイラーは小型軽量で保有水が少なく短時間で起動する。運転資格が要らず、小規模店舗から工場まで幅広く利用されている。新製品は換算蒸発量が1時間120kgの機器として、初めて燃焼三位置制御方式を採り入れた。換算蒸発量は100℃の水を100℃の蒸気に変える蒸気量を示す。同制御方式は蒸気発生量を100%、50%、0%の3段階で調整する。
 一般的な換算蒸発量1時間200kg以下の簡易ボイラーは、出力を100%と0%の2段階で制御する“オン・オフ制御方式”となり、蒸気の使用量が少ない時は出力のオンとオフを繰り返して蒸気量を調整する。再びオンにする際はボイラーの炉内を換気する必要があり、ボイラー外に熱が排出されて熱損失が発生する。3段階で制御するとオン・オフの頻度が下がる。
 新製品はオン・オフ頻度の低減によって、ボイラーの運転効率が従来機と比較して5.5%向上した。使用状況に応じて3段階の出力で蒸気量を調整できることで蒸気の質も安定する。50%出力時は100%時に比べて送風機のモーター回転数が減少し、静音性も向上する。大きさは1時間120kgの機器で業界最小の従来機と同じにし、機器の更新を容易にした。【東京ガス(株)】

提供:日経BP環境経営フォーラム(EMF)

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