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環境ニュース[国内]

東芝、東北電力向け系統用蓄電池システム受注、リチウムイオン電池で国内最大

エネルギー 再生可能エネルギー】 【掲載日】2015.06.03 【情報源】企業/2015.05.29 発表

 東芝は、東北電力向けの電力系統用蓄電池システムを受注した。リチウムイオン二次電池で国内最大の40MW(4万kW)の出力と40MWh(4万kWh)の容量があり、気象条件による再生可能エネルギーの出力変動に対応する。福島県南相馬市の南相馬変電所に設置する。5月29日に機器の据え付け工事を始めた。2016年2月末の運転開始を予定している。
 東北電力が一般社団法人新エネルギー導入促進協議会の公募事業に採択され、「南相馬変電所需給バランス改善蓄電池システム実証事業」向けに行う。低温動作や高い安全性などの特性を持つ東芝のリチウムイオン二次電池「SCiB」を搭載する。システムは、コンテナに収納する蓄電池とパワーコンディショナー(電流変換器)などで構成する。
 再生可能エネルギーの導入が増えて電力供給が需要を上回る恐れがある場合に、蓄電池に余剰電力をためる。電力需要が高まる時間帯には蓄電池から放電して需給バランスを改善する。これによって蓄電池での再生可能エネルギー受け入れ可能量拡大の可能性を実証する。5万kW程度の効果を想定している。システムの設置面積は約8500m2だ。
 東芝は2014年にも東北電力の西仙台変電所(仙台市太白区)向けに大規模蓄電池システムを納入している。海外ではイタリアの送電会社系、スペインの電力大手、英国の大学が行う系統安定化の実証試験に提供したほか、米国で商用の電力需給調整事業用に受注し、12月に運転が始まる。蓄電池市場は今後も拡大が見込まれ、世界で事業展開する。【(株)東芝】

提供:日経BP環境経営フォーラム(EMF)

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