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環境ニュース[国内]

JFEエンジ、カナダ最大の船主が建造する船舶12隻のバラスト水処理装置を受注

自然環境 生物多様性】 【掲載日】2015.06.03 【情報源】企業/2015.06.01 発表

 JFEエンジニアリングは、カナダ最大の船主、FEDNAV(フェドナブ)が2016年までに建造する船舶12隻に搭載する、バラスト水処理装置を受注した。バラスト水に対する規制が厳しい北米航路に就航するばら積み運搬船に採用された。バラスト水は船舶のバランスを保つため船底に積み込む水を指し、荷揚げ港で入れて荷積み港で排出する。
 バラスト水処理装置は、バラスト水とともに運ばれる有害な海洋生物を処理する。有害海洋生物による生態系への影響が問題になっていることから、国際海事機関(IMO)が管理条約を2004年に採択し、間もなく発効要件を満たす見通しになっている。JFEエンジが展開する装置「JFEバラストエース」は2010年にIMOの型式承認を取得した。
 JFEバラストエースはフィルターでの処理と薬剤注入方式を組み合わせた。水域・水質に左右されないシステムで、設置スペースが確保しやすいうえ消費電力が少なく、発電機の容量を高める必要がない。安全な薬剤で海洋環境に影響を与えないことなども特長だ。これまでに700隻以上の採用実績がある。
 米沿岸警備隊(USCG)はIMO以上に厳しい規制を打ち出し、北米就航船は基準を満たした処理装置の搭載が義務付けられる。まだUSCGが型式承認した装置はなく、IMO基準で5年間の就航を認めている。JFEエンジはUSCGの型式承認申請を進め、2015年度中に船上試験を始める。フェドナブの協力で装置の有効性を実証し、提案を推進する。【JFEエンジニアリング(株)】

提供:日経BP環境経営フォーラム(EMF)

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