一般財団法人環境イノベーション情報機構
丸紅、ミャンマーでガスだき火力発電の事業化調査を実施、同国電力省と覚書締結
【エネルギー その他(エネルギー)】 【掲載日】2015.06.01 【情報源】企業/2015.05.28 発表
丸紅は、ミャンマーでガスだき火力発電の事業化調査を実施する。同国電力省と事業開発に関する覚書を5月27日に締結した。同国は電力不足が深刻化していることから、新規電源を開発する。タイの国営石油・ガス会社、PTTグループ傘下の発電事業会社や現地建設会社と共同事業体を組成して事業化について調べる。ガスだき火力発電所は、ミャンマー中心部にある旧首都で最大都市、ヤンゴン管区のタンリン地区に造る。400MW(40万kW)の発電容量があり、同国で最大のガスだき火力発電所になる。同管区に電力を安定的に供給することを目的にする。事業化調査の結果、建設が決まると2016年の着工と2020年ごろの完成を予定する。
ミャンマーは近年の急速な経済発展に伴って電力需要がひっ迫している。特に同国最大の商業都市であるヤンゴン管区には、多くの企業や工場が進出し、今後さらに電力が不足すると予想される。そのため新たな電源開発が大きな課題になり、今回、ガスだき火力発電所建設に向けて事業化調査を行うことになった。
丸紅はミャンマーでこれまで、軍事政権以前から多数の火力、水力発電所の建設実績があるほか、現在、石炭火力発電所の事業化調査も手掛けている。このガスだき火力発電所の事業化調査ではこれまでの同国での経験を生かして事業の可能性を検討し、ヤンゴン管区を中心にした同国の一層の電力安定供給につなげる。【丸紅(株)】