一般財団法人環境イノベーション情報機構

ヘルプ

サイトマップ

メールマガジン配信中

環境ニュース[国内]

東京ガス、ガス3社でヒートポンプエアコンの新製品を開発、パナソニックなどと

エネルギー 省エネルギー】 【掲載日】2015.06.01 【情報源】企業/2015.05.27 発表

 東京ガスは、大阪ガス、東邦ガスとともに、高効率ガスエンジンヒートポンプ(GHP)エアコン「GHP XAIR(エグゼア)」の後継機となる新製品「GHP XAIR II」を開発した。エグゼアは節電と省エネ性能を両立するガス冷暖房システムで、IIは年間運転効率を従来機よりさらに高めた。パナソニックなどとの共同開発となる。10月から順次販売する。
 エグゼアIIは、GHPが定格能力に対する負荷率50%以下の運転時間が約75%と長いことに着目し、低負荷領域での運転効率を改善した。エンジンの作動・停止によるエネルギーのロスを減らすことが重要と考え、エンジンの回転数範囲を広げて最低回転数を低くした。これにより最低出力を平均約15%低減した。低負荷時の連続運転を可能にすることでロスを抑制する。
 エンジンの回転数を低くすると、エンジン振動の他の部品への影響が増大するほか、回転ムラによるエンジン停止や、圧縮機の回転数も下がることに伴う圧縮機効率の低下といった課題があった。エグゼアIIは振動特性を解析して、振動の抑制や、エンジン回転数に対する圧縮機の回転数比の最適化などで解決した。作動・停止ロスの低減で低負荷運転時の効率は平均約40%向上する。
 加えて、室外機の熱交換器の伝熱面積を拡大することなどで熱交換性能を高め、室外機ファンの送風効率を向上させた。これらの結果、エグゼアIIは、同じ冷房能力の従来機と比べて年間運転効率が平均約25%高まり、一次エネルギー消費量を年間約20%削減する。東京ガスなどガス3社は事務所ビル、商業施設、学校、病院、工場などを対象に提案・販売する。【東京ガス(株)】

提供:日経BP環境経営フォーラム(EMF)

情報提供のお願い(企業・自治体の方へ)

記事に含まれる環境用語

プレスリリース

関連情報

関連リンク