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環境ニュース[国内]

大和ハウス、福島に環境・防災配慮型次世代オフィスを完成、県内最大のCO2削減率

エネルギー 省エネルギー】 【掲載日】2015.05.26 【情報源】企業/2015.05.22 発表

 大和ハウス工業が福島県郡山市に建設した環境・防災配慮型の次世代オフィス「大和ハウス福島ビル」が5月22日に完成した。太陽光発電や自然の活用など各種の環境技術を導入した。同県内最大のCO2削減率のオフィスとなる。ピークカットや防災面でリチウムイオン蓄電池も装備する。次世代オフィスの開発に生かすとともにショールーム機能も持たせる。
 大和ハウス福島ビルは鉄骨5階建てで3640.5m2の延べ床面積がある。大和ハウス福島支社として業務を行いながら、5月25日から1年間、環境配慮技術の効果を検証する。経済産業省の2014年度「ネット・ゼロ・エネルギー・ビル実証事業」に採択された建築物で、2013年改正省エネ基準値と比較してCO2排出量を最大53%削減できる環境性能を備える。
 屋上に出力38.8kWの太陽光発電システムを設置し、発電した電力は事務所内で使う。年間約3万5000kWhの発電電力量を見込み、CO2排出を年間約20.5t削減する。非常灯など一部を除きLED(発光ダイオード)照明を採用した。各種センサーで必要な照明だけを点灯させて電力消費を抑える。蓄電池は15kWhの容量があり、夜間電力をためて利用する。
 自然の活用では、開口部の日射負荷や自然通風での空調負荷低減を目的に新開発した「パッシブエアフローウィンドウ」と呼ぶ窓を初採用した。春や秋に自動開閉窓から自然通風して省エネを図り、夏はスクリーンを使ってスクリーンとガラスの間の熱気を排出する。年間を通して一定の温度に保たれる地中熱を冷暖房に活用するシステムも入れた。【大和ハウス工業(株)】

提供:日経BP環境経営フォーラム(EMF)

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