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環境ニュース[国内]

パナソニック、太陽電池モジュールの国内工場への設備投資を決定、ライン増強

エネルギー 再生可能エネルギー】 【掲載日】2015.05.21 【情報源】企業/2015.05.18 発表

 パナソニックは、太陽電池モジュール「HIT」を生産する国内工場への設備投資を決めた。セルの生産拠点になっている島根工場(島根三洋電機)=島根県雲南市=と、モジュール生産拠点の滋賀工場(大津市)で生産ラインを増強する。他の2工場と合わせ、2015年度末に世界で年間1GW(1000MW=100万kW)を超える体制を構築する。
 設備投資額は島根工場と滋賀工場で計95億円となり、生産能力を年間150MW(15万kW)増やす。2016年3月の生産開始を予定する。パナソニックは島根工場と滋賀工場のほか、二色の浜工場(大阪府貝塚市)とマレーシア工場(マレーシア・ケダ州)でも生産していて、4工場で2016年度に生産能力を1GW(1000MW=100万kW)以上にする。
 HITの生産量を拡大して世界規模で太陽光発電市場の需要に対応する。日本では再生可能エネルギーの固定価格買い取り制度導入で市場が拡大しているほか、年間の一次エネルギー消費量が正味ゼロになるゼロ・エネルギー・ハウス(ZEH)やゼロ・エネルギー・ビル(ZEB)の普及政策などによって、今後も旺盛な需要が期待される。
 欧州、米国、アジアでも住宅を中心にした屋根置き市場の需要は、今後も堅調に推移すると見込まれる。パナソニックは設備投資で生産能力を高めると同時に、グループの総合力を活用し、太陽光発電システムを核に蓄電池、省エネ家電、高効率給湯器「エコキュート」と連携した住宅エネルギー管理システム(HEMS)の拡大を目指す。【パナソニック(株)】

提供:日経BP環境経営フォーラム(EMF)

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